2015年11月30日月曜日

ツールドおきなわ2015参戦記(11)(まとめ)

 というわけで2日間、300㌔超に渡って走り倒した沖縄、深刻なハプニングもなく、お天気にも恵まれ、無事終えることができました。
 京都から一人で自転車を持って飛行機に乗って沖縄に3泊、自転車に乗りに行くということには、妻子持ちのサラリーマンには高いハードルがいくつもありました。
 次がいつになるのか、もとい次があるのかどうかさえわからないのですが、それでもいつか次の夢の時間のために、最後のまとめをしておきます。
 
〈準備のこと〉
 にわかに思い立ったのが9月に入ってから。そこから準備を始めた。
 初めての輪行、新しい自転車等々、段取りしなければならないことが多かったけど、それはそれで楽しんで進められた。最悪行き帰りの飛行機と宿、そして輪行袋さえあれば参加できなくもない状態だったので、切羽詰まることもなかった。
 一番やきもきしたのは新しい自転車が間に合うかどうかだったけど、一応組み上げも事前テストもできたし、本番中大きくトラブることもなかった。もうほとんど自分で自転車を組み上げることに抵抗はなくなった。

〈飛行機輪行のこと〉
 これだけは本当に初めてのことで、ネット情報には大変お世話になった。
 なんで、今後輪行袋に自転車を詰めるという点でのハードルはなくなったし、もしかしたら現地の移動を自転車にするという新たなスタイルもあり得るかも。ただ天候に左右されるからなあ。
 あと薄手の輪行袋は、飛行機輪行には心配がある。実際帰りの飛行機ではエンド金具がずれてしまってて、リヤディレーラーが壊れかねない状態になってた。
 できれば空港で見たほとんどの人が使っていたOS-500を、次回の飛行機輪行までには準備したい。

〈自転車のこと〉
 何回か書いたけど、今回のために新たに組んだ自転車。
 新たに組んだ理由は、初めての輪行をカーボンフレームでしたくなかったのと、前から普段使い用に気軽に乗れるロードバイクが欲しかったこと。じゃあなんでシクロクロス?という話もあるけど、一番の理由は太いタイヤを履きたかったから。太いタイヤなら段差が点在する街中を安心して乗れるし、パンクの心配の少ないごついタイヤを選べる。また普段使い用としてある程度の負荷を確保したかったら。
 心配だったのは、ロードバイクと比べてあまりに鈍重で進まなないバイクなら2日間辛いなあということ。でもその心配はほとんどなく、コンポはほぼロードバイクのもので、タイヤも今回は23cの細いものを使ったので、ロードバイクに比べそれほど鈍重という印象はなかった。ガチのレースではともかく、こういった乗り方なら十分すぎる性能はあると思う。その証拠に、帰ってから普段のMTBで通勤を再開した際、このバイクの直進安定性と漕ぎ出しの軽さを強く感じた。MTBが直進安定性に欠けるというわけではなく、使い道に応じた特性というだけのこなんだけど。なんで、仲間とツーリングに出かけるとかなら、十分に応えてくれる性能は感じた。
 そして、もしかして今後思い立ったときに、シクロクロスのレースにも出られる機材を手に入れたということにもなるし(今のところ手を出す気は全くありませんがw)。

〈装備のこと〉
 今回、着るものや身につけるもの、自転車そのものについてどうしても足りない装備というのは特になかった。
 それでもいくつか挙げるなら、持って走りたいものの収納場所に少し困ったかな。具体的にはモバイルバッテリーと財布。チューブトップバッグが小さくて、財布とモバイルバッテリーがはみ出すか、入れられなかった。特に財布は、ジャージのバックポケットに入れたけど、何かの拍子に飛び出してしまわないか、走りながらかなり気になった。通常ツーリングの時なんか、最低限のお金をチューブトップバッグに忍ばせる程度だったのだけど、今回は本番中、貴重品は自己管理ということだったので、身につけておくしかなかった。
 リュックを背負うのは体への負担も考えたら長距離では避けたいし、となれば、サドルバッグとかそういった類の自転車に取り付ける入れ物で、しかも気の利いた感じのものを、今後見繕いたい。モバイルバッテリーは、ガムテープでフレームに巻いておくとかでも良かったもしれないけど。
 次に、エクステンションバーのこと。いまいちカチッと固定ができず、最後には取付のねじが飛んでしまった。
 エクステンションバーには、サイコンとライト、それからスマートフォンのフォルダーを取り付けたかったが、特にスマートフォンの重みがネックとなった模様。
 このあたりの小物のハンドルバーへの取り付け、整理については、今後しばらく旅が続きそうな予感。
 また、普段乗りとするなら泥よけも必要か。通勤中思わぬ水たまりを走って前後泥だらけというのは避けたいし。
 あと、今回は天気に恵まれ、一番暑いときの格好で終始走り通せたけど、もし雨とか肌寒い場合の着るものもぼちぼち準備が要るのかも。肌寒いくらいならせいぜいウインドブレーカー、でも雨ならレインコートとかもいるのかもしれない。

〈ツアーのこと〉
 いつも家族旅行でお世話になっている全日空のHPから旅作を利用して予約。
 何しろ取りかかりが遅く、飛行機も宿も選択肢がかなり少なくなっていたけど、一人旅なので、妻子連れの時と違って多少の無理は利く。
 恩納村~名護市界隈は、家族で最近は毎年訪れているので、何となく土地勘があることから、ホテルの選択もそれほど苦労しなかった。
 けど、参加に便利な宿とか、価格の安い宿といった選択肢を取るには、やはりもっと早い段階で手を付けておかないと。その分割高になってしまったことは否めない。
 なお、一番助かったのは、喜瀬ビーチパレスでのサービス。前泊と2泊目が同じだったので、ホテルが荷物を預かってくれて、しかも2泊目の部屋まで運んでおいてくれたこと。宿には、自分がこのイベントに参加することを説明してなかったのに、宿は2日目の宿泊者リストをチェックして、私が連泊することを前もって知ってくれた。こんな風にしてくれると、また次も利用したくなる。
 飛行機は行き帰り、初めてソラシドエアだったけど、機内の音楽サービスがないこと以外、座席やサービスに不満はなかった。

〈走行まとめ〉
 これまで参加してきた自転車のイベントは、全て競争。ヒルクライムもエンデューロも。でも今回初めて、走ることを楽しむイベントでした。
 競争であれば、心肺も脚も自分の限界に挑戦、苦しい、でも達成感もある。
 今回は、適度に休みながら、それでも1日に150㌔とか180㌔といった距離を走る。ギリギリの競争でない分、瞬間瞬間の苦しさとかはレースの比ではないけど、長い距離をこれだけ走れば、レースとは違う限界への挑戦という観点もある。
 結果として余裕はあったけど、ある程度ペースや補給のことを考えながら走らなければ最後まで全うすることはできない。
 自転車に乗るという点では同じだけど、使う能力の部分が違うということかな。いくら短時間すごいスピードで走り切れる能力があっても、それだけでは走りきれない距離だし、逆に2日間を全うできたとしても、前より峠を速く登れるようになったかといえば、そういうことでもない。
 ただ、あれだけ汗をかいてカロリーを消費すればおそらくこの2日間で体内に蓄積してたほとんどの老廃物は排出されただろうし、そういう意味ではものすごいデトックス効果だったと思うw。
 2日間を終えて体の不具合という点ではほとんどなかった。両足の太股にはそれなりに疲労感が残り、お尻は筋肉痛。でもその程度。
 あとは、2日間陽の光に照らされ続けた膝から下と顔の日焼けは大変なことになっている(笑)。

 《走行記録》
 ・ 1日目
   走行距離 180.85km
   累積時間 9時間31分26秒
   移動時間 7時間16分17秒
   獲得標高 2,187m
   走行ログ https://connect.garmin.com/modern/activity/952038479
 ・ 2日目
   走行距離 155.98km
   累積時間 7時間54分28秒
   移動時間 5時間45分34秒
   獲得標高 919m
   走行ログ https://connect.garmin.com/modern/activity/952038561

 総走行距離 337km


〈まとめのまとめ〉
 
 にわかに思い立って参加を決めたツールドおきなわ、事故もなく、たくさんの素敵な経験と共に帰ってくることができました。
 走った先々では、地元のいろいろな人が応援してくれて、素敵なエイドを用意してくれて、人の温かみに触れました。いろんな場面で協力・応援してくれた地元の皆さん、そしてこんな機会を準備してくれる主催者の皆さん、ボランティアの皆さんには、心を込めてありがとうを言いたい。
 また、勢いで決めたこの旅を許してくれた(というよりは仕方なく黙認してくれた)家族には、感謝以外ありません(その代わりお土産代にはたくさんの費用を割きましたがw)。
 出発前~スタートまでの不安な気持ちは、2日間でとても満たされた気持ちに変わりました。
 いろいろあったこの夏でしたが、この週末いただいたエネルギーで、しばらくの間はがんばれそうな気がしています。
 自転車を本格的に始めてだいたい3年、また次も参加してみたいイベントが増えてしまいました。ままちゃりGP(岡山)、岡山エンデューロ、鈴鹿エンデューロ(春秋)、Mt.富士ヒルクライム、王滝SDAの他、今年は新たにフルマラソンにも挑戦。並べてみると一体自分はどこを目指しているのやらと思ってしまったり。
 でもこんなの毎年全部出てたらお金も続かないし、そのための練習もいる。そんなことしてたら家におとなしくしている時間がないなあ(笑)。家族に二度と家から出してもらえなくなりそうです(泣)。
 今年予定してたイベントはこれで全て終了。さあ来年はどれに出ようかなあ・・・というか出させてもらえそうかなあ。
 引き続き、奥さんの顔色をうかがいながらの活動が続くことになりそうです。


これにて感動長編(?)「ツールドおきなわ2015参戦記」お開きです。
 最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました♪
 

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