2015年11月24日火曜日

ツールドおきなわ2015参戦記(10)(本島1周サイクリング2日目)

 2日目のスタートは7時。
 それまでに着替えと朝食とトイレを済ませ、荷物をまとめてと考えると、まあ1時間と少しあればできると同室のN氏と相談し、5時45分起床。
 ただ夜は微妙に暑寒い気温と、これまた微妙にきついエアコンで布団の調整が難しく、また前日のロングライドで体が火照った感じがして、前日にまして寝付きの悪い夜を過ごす。これでもう1日走れるのかなあ。
 予定どおり朝食、準備を済ませ、スタート15分ほど前には荷物を持って表へ。
 他の参加者もいち早く準備を済ませ集合している。


 まもなく出発前のミーティングが始まるが、その前にせっかく2泊もしているのに行けてない裏手のビーチへ。
 7時前、まだ夜は明けきってないけど、空は晴れて海は穏やか。今日も暑くなりそうな予感。


 ミーティングでは、「最終日、みんなで声かけしあって、みんなでゴールできるようにがんばりましょう」とのこと。そのとおり、無事にゴールしたい。
 7時、主催者や宿の皆さんに見送られて、順次スタートに。

 【伊芸海浜公園(22.5㌔地点)まで】
 しばらくは国道58号を南下。
 昨日の疲れはないとはいえないけど、気が張っているからか気になるほどではない。
 周りもスタート直後は順調に飛ばしている。
 そして再び本島を横断、東海岸に出るため県道104号を左折する。
 ここからはまたもや結構な登り。巡航スピードは一気に下がり大渋滞。
 私はといえば、もう少し早く登りたいので、後ろから来る車を気にしながら少しずつ前へ出て行く。
 ピークを越え下っていけば、その先に海。に引き続き東海岸に出た。朝日が海を照らし、今日もきれい。暑くなりそうな予感。




 ほどなく休憩地点に到着。早速たくさんの補給が用意されている。
 じゅーしぃのおにぎりやサンドイッチなんかも振る舞われて、朝食後間もないにもかかわらず、いくつかいただいた。おいしい。

 【海の駅あやはし(47.5㌔地点)まで】
 しばらくは東海岸沿いを行く。西海岸にリゾートホテルやビーチが集まっているのに対し、東海岸はどちらかといえば工業地域なのか、石油備蓄基地なんかも遠くに見えてる。
 うるま市に入れば街中を通る道になり、市街地を縫うように走りながら、再び海岸沿いへ。
 遠くに  海中道路が見えてくる。この道は夏に家族でぬちまーすの工場に行くのに通った。ただ台風が近づいていて、風が強く空は鉛色、今日は見違えるような青い空と海。


 みんな自転車を降りて写真を撮ってる。私も。


 海の真ん中の海の駅あやはしでは、こちらも地域の特産の補給食がずらり。
 このあたりはもずくが特産で、もずくの天ぷら、もずくを使ったコロッケも。ただ、ちょっと水分の取りすぎか胃がもたれ気味。補給はそこそこにして、出発することに。



 【ムーンテラス東崎(87.1㌔地点)まで】
 ここからは、観光とか見所というかそういう感じの道ではなく、本当に一般道を行く。
 信号も頻繁に現れてそのたびに止まるし、また参加者がほとんどばらけてしまい、前にも後ろにも見えない状況が続いたり。ゼッケンを付けてなかったら、個人的にポタリングをしているような状況に。
 しかも道なりの区間が長く、分かれ道で道案内をしてくれる主催者の方を長く見ない。もしやコースを外れているのではとか、心配になってきたりもする。
 いよいよ気温が上がってきて、沖縄市や中城村あたりを走る道は交通量も増え、路肩も狭い。さらにこの区間がこの日のコースでは休憩箇所間が最も長かった。
 前の休憩で胃もたれ気味であったため、半分弱残るボトルの1本をそのままにして出発したのがこのあたりでアダになってきた。ボトルが空になり、これまでならそろそろ現れる休憩地点にもなかなか着かず、もうこの先着かなかったらコンビニに入ろうかなあと思っていたところに、やっとくさ休憩地点についた。
 結局この2日間でこの区間が一番辛かったかなあ。
 到着してすぐに大量に水分をいただいた。準備してあった飲み物のうち、「パイナップル(?だったかな)黒酢」なるものは、何となく警戒して一口もらったところ、案の定、酢が気管を直撃、軽くむせた(笑)。皆さん結構大きなコップにいっぱいもらっておられたけど、大丈夫だったのかな?。
 ここはこの日の昼食地点でもあった。振る舞われたのは沖縄そばと、カレー。
 この暑いのにと思いながらも、沖縄そばの鰹の効いた出汁は体に染み入り、カレーの中に入っていたゴーヤの苦みが心地よかった。




 【SORA専門学校前(111.2㌔地点)まで】
 いよいよ那覇市内を含む沖縄の中心部を走る。
 車が絶えず走り、バスが煙を吐きながら走る街中の道は、もはや普段の通勤と変わらない風情。


 慣れない道でもあり四苦八苦しながら走っていると、軽快な走りで抜いていく3人組。


 Team Kids OKINAWAのジャージを着た御3人は、この中心部の道を車と信号を巧みにかわしながらスイスイと抜けていく。後で知ったのだけど、このチームは沖縄のサイクルショップのチーム、さすが地元の方々、走り慣れた道ってことですね。当初、この2日間は付き位置で走らないことにしていたのけど、この区間だけは結果としてこの3人に牽いてもらうことに。明らかにこの2日間で一番速いペースで、後続への合図の出し方も含めて後ろで走らせてもらって本当に走りやすかった。
 自分のペースでじっくり走るのも楽しいけど、誰かと連れだって走るのもまた楽しい。

 【恩納村コミュニティーセンター(143.8㌔地点)まで】
 宜野湾市、嘉手納町といった、米軍基地が多くある地域。場所によっては道の両側が基地に囲まれていたり。
 道は広く走りやすいものの、地味にアップダウンがある。
 1日目、やんばるの東海岸ほど急ではなく、勢いで登り切り、軽快に下る感じ。脚は使うのだけど、どちらかといえば気持ちいいが勝っている。
 恩納村に入ればコースは旧道を走る。旧道は朝スタートした西海岸沿い。
 11月だというのに、空も海も真夏の風情。いや、沖縄の真夏はもっと厳しいはずだけど、露出している膝から下はもう真っ黒。当然顔の日焼けもすごいことになっているはず。
 ここはこの2日間で最後の休憩。
 残りは20㌔あまり、このままのペースで行けば1時間もすればゴールに着いてしまう。他の皆さんと「もう少しで終わりですね」「いや~あと20㌔はもう少しというにはちょっと早いでしょ」とか。
 終わりが見えてくると、長かった2日間もなんだか名残惜しい気持ちが強くなってくる。

 【名護市民会館(ゴール地点)まで】
 このあたりは、家族で沖縄に来ていつも走る道。ゴールまでは目をつむってても(?)行ける。
 相変わらず空も海も青く、本州では聞き慣れないぎこちなく鳴く蝉の声も。


 ここからは、この日開催されている別のファミリーサイクリングの参加者も走っていたり。ああ、うちの子と一緒くらいの子たちががんばって漕いでるなあとか思ったら応援せずにはいられなくなる。みんな思い思いの速さで楽しんでる。いつか子たちと自転車漕ぎにここに来たいなあ。
 いよいよ最後と思うと、漕ぐ脚にも力が入る。許田を過ぎて海際に出れば、向こうに名護の町が見える。ああ終わってしまう・・・。
 15時前、事前説明のあったとおり名護市民会館のロータリーに入ってゴール。
 無心にペダルを漕いだ2日間が終わりました。



 会場には、サイクリングの参加者のみならず、ロードレースを終えた参加者もたくさんいて賑やか。
 私はといえば、取り急ぎ漁港に止めたレンタカーから輪行袋を持ってきて早速自転車の片付け、そのままANAの臨時カウンターに自転車を預けた。名残惜しく、もう少し走りたい気持ちはあったけど、明日の空港での手続や荷物の運搬を考えれば、それが良いかと。それにしてもまあ300数十㌔トラブルなくよく走ってくれたものだわ。
 あとは、会場で完走証を受け取り、出発前に予約していた記念ジャージも受け取り、少し買い物をして会場をあとにしました。

 この日の宿にしていたリゾネックス名護で案内された部屋は最上階。
 海ギリギリに建つ宿の窓から見える風景は、さっき走ってきた西海岸。2日間たくさん照らしてくれたお日様が、夕日になって海を照らしながら沈んでいく。この景色は最後まで完走できた御褒美かなあ。お風呂で汗を流したらどっと疲れが来た。体力的な疲労半分、もう半分は家族に対して無事に帰着報告ができる安堵感ってとこか。



0 件のコメント:

コメントを投稿