2014年10月27日月曜日

痔持ちの自転車乗り(その4、その後編)

 約1ヶ月前の9月末に外痔核から全快し(その3を参照)、自転車通勤を再開できた旨、報告したところですが、その後また色々ありました。
 再開して2回目(1週間)で、肛門あたりに違和感を感じはじめました。
 今度は、外からでは腫れとかはわからず、でも出口の奥の方にずっと異物感があって、サドルに腰掛けると当たる感じで、明らかにこれまでとは違います。
 出血するとか、痛むとかはなく、普段の生活には特段の問題はなし。でもやっぱり、いすに腰掛けると何となく違和感&当たる感じ、たまにむずがゆいとか。また、肛門あたりを手で押さえてみると、何となく残便感というか。
 そんなことで、10月3日に改めて行きつけの病院を受診しました(もうすっかり病院でお尻を出すことに抵抗がなくなってきた(泣))。
 診察の結果、先生曰く「奥にも立派なのがありますねえ。内痔核です」とのこと。
 ただ、前回のように切除するとかではなく、悪いものではないのでこのまま様子見。
 あと、「自転車は良くないなあ」とのこと。
 えっ・・・。絶句している私に先生曰く「とはいえ、乗る必要があるなら仕方ないもんなあ。痔だけが人生じゃないし、おしりと相談しながら乗るってことでいいでしょう。この先いくらでも手はありますし。また悪くなったら診せに来てください」といわれ、ものすごいたくさんの軟膏を処方してもらって帰りました。
 で、それから3週間あまり、少しは症状がましになるのかなあと思って、自転車に乗らず、悶々とした日々を過ごしてきたのでした。
 嗚呼、暑くも寒くもなく、抜けるような青空、自転車で走るには一番良い季節なのに。でも悪化しては身も蓋もないので我慢我慢と。
 でも、一向に回復しないし、このまま養生してれば回復するのか、回復しなければやはり自転車は諦めた方がいいのか、また回復する方法はないのか、な~んてことを家で奥さんと話していたら、京都市内の職場の近くに評判の良い肛門科を見つけてくれました。痔核ならここって所らしい。更に奥さんが同僚にも情報収集してくれて、どうもその旦那さんとやらもそこで治療を受けたとのこと。

 そこで本日、改めてその病院を受診してきました。

 受診したのは京都市内今出川通浄福寺下ルの「渡邊医院」。たたずまいはとても和風で落ち着いた感じ。
 中に入ると肛門科専門なんで、待合に置いてある座布団は全て円座クッション(笑)
 私が「初診なんですけど~」と言って受付をしたときには2名が待合におられて、更に同じ痔主のひと(だと思われる。だって他の目的の人は来ないはずだから)が、次々と「初診なんですが・・・」って入ってくる。なるほど、世の中には同じ悩みの人はたくさんいるのね・・・。
 ほどなくして順番が回ってきて診察室へ。
 先生は本当に丁寧に説明をしてくれて、こちらの心配も訊いてくださる。
 例によって(というか、前の病院でも同じ事をされたんだけど)肛門内をグリグリされ、「肛門鏡」とやらを挿入され丹念に中を診られ、診断は同じく「内痔核」とのこと。
 詳しくは、
  ① 直腸の終端、肛門の手前の血管の集中する場所にできた静脈瘤(いわゆる内痔核)で、特に動脈がつながってきて形成されやすい部分の3箇所に形成されている。
  ② これが違和感の原因であるが、特に悪い病気でないし、形成されたら必ず除去しなくてはならないものではない。
  ③ また、程度はそれほど深刻ではない(Ⅰ度)。
  ④ ただ、患部に注射をし、硬化させて除去する治療が可能。
  ⑤ 内痔核が自転車に起因するものではないので、乗ってもかまわない。内痔核に伴う異物感があっても大丈夫。「痔でやりたいことを我慢するなんて、ストレスの原因です」。
 との見立て。
 特に⑤については本当にほっとして、この一言をもらっただけで今日は良かったって思いました。
 あと④について説明を受け、こんな感じ。
  (1) アーモンド油とフェノールの混合物を注射し、血管をつぶし、意図的に炎症を起こして硬化させ、静脈瘤を自然除去する、いわゆる「ジオン注射」の適用が可能。
  (2) 各患部に直接、5mlずつ注射するが、量の関係で1回で注射しきれないので、1週間以内に2回注射する。
  (3) 注射後、2週間程度してもう一度経過観察に診察に来ること。
 とのこと。
 注射は日帰りで今日にでも可能とのことで、早速1回目を今日してもらうことに決めました。それにしてもお尻の穴に注射3本って・・・。
 注射は直腸部分の神経のない部分にするので痛みはなし、ただ、注射後は多少の出血の可能性があることと、注射したその日はお酒はダメとの注意をもらった上で、再度診察台へ。
 先生の「ではいきますよ」との合図の後、「いま針を刺しましたよ~」、とか「いま注入中、気持ち悪いけどもうちょっと我慢してね」とか声をかけてもらいながら、「自転車って琵琶湖回ったりするの?」「はい、1日で回りますよ。他にも淡路島とか」「貴船の方とか走ってる人見ましたよ。坂キツイのにねぇ」「そうですよね、自転車乗りってちょっとおかしいですよね(笑)」とか、そんな会話と共に注射終了。その後、更に血液検査用に腕から採血して診察終了。
 特に痛みはなかったんだけど、やはり変なところにある程度の量の液体を注入するのだから、今日の所はいつもに増して違和感が残っております。

 と、そんな動きがこの1ヶ月ほどでありました。

 次の診察(注射)は、今週の木曜か金曜日あたり。
 これで注射を終えて、効果が出て、そしたら今月中旬の鈴鹿には間に合うかな♪
 そんなところです。
 まあでも、回復する方策が見つかっただけでも、今日は良かった。
 それにしても、なかなか本来の自転車乗りのことを書き始められないブログです(苦笑)。